進化心理学、哲学、戦争について
去年の8月のブログに書いたように、自分が見ず知らずの日本選手を応援していることがとても不思議で、いろいろ調べていたら「進化心理学」というものに行き着きました。入門書を読んでみると、私のような理系の人間には理解しやすい内容というか、客観的に筋が通っていて、真実らしいと思いました。ですが、主観的に受け入れたくないことも多く、むなしい気持ちになりました。(心が元気でない人にはあまりおススメしません。)
進化心理学が説明するヒトの行動事例をひとつご紹介します。
なぜ、暴力的な犯罪者は男性が多いか?
簡単に私の解釈で説明をすると、男性と女性が子孫を残すために費やす時間とリスクの違いから、一夫多妻が自然なバランス状態(平衡状態)なので、男は競争に負けると子孫を残せない可能性が高い。男のほうがケガをしてでも他人に勝ちたい。一方女性はリスクを冒さなくても子孫を残せる可能性が高いから暴力的な競争はしない。
要約しすぎて伝わりづらいかもしれませんが、要は自分の遺伝子を繋げたいという欲求が本能だということのようです。
私が出身校や日本人選手を応援するのも、私の遺伝子が利益を得る可能性が高い集団を他の集団より優位に立たせたいという本能からくるという説明になります。
ヒトが宗教を持っていることも遺伝子の立場からすると説明がつくそうで、そこから哲学と宗教の本(『哲学と宗教』出口治明著)を読むことになりました。
過去にはすごく頭のいい人がいて、自分が考えるよりたくさんの時間をかけて考えておいてくれたのだと、うなずきながら読みました。こちらの本は無宗教の人におススメします。
そんな感じでひとり人類の未来を展望しているところにきて、この度の戦争のニュースが入ってきました。だからガッカリしてしまって。
ニュース解説で「100年前に戻ったようです」と言った人がいました。同感です。
本能が他者を攻撃したがっても、それを抑えるのが理性ってものでしょう。SDGsが叫ばれる今日、1万年前の本能に従ってはいけない。人類を滅亡させることができる兵器を持ってしまった今、暴力を使えば結局ヒトの遺伝子が繋がらなくなるってことが理性で理解できるのだから、理性が本能に勝つようにならないと遺伝子は繋がらない。SDGsも目先の幸せより未来の人類の永続を共通に望むから世界で支持されているわけです。本能じゃない。
『ロシア』の哲学者カントは、知識は蓄積していくのだから国は理想に近づいていくというようなことを論じたそうです。その偉人を輩出した地域で、人類を過去に戻してはいけない。
毎週アニメ「進撃の巨人」を見ています。エンディングテーマ「悪魔の子」(ヒグチアイ)の歌詞に共感します。私は1MOBにすぎませんが個人個人が"黒い気持ち"を矛盾なく晴れさせることができれば新しい人類になれるということなのかなと思います。
