敷地の制限など、いろいろな理由で杭が柱の真下に来ないことはあると思います。そんなときは基礎や基礎梁で曲げやせん断に耐えながら偏心させることになるわけです。(参考にhttps://youtu.be/t17lQzCMCmQ)
私はそれ自体は仕方のないことだと思いますし、敷地の中に生む価値を考えれば構造設計が十分安全に配慮すれば意義のあることだと思っています。
だけど、計算でOKになる補強ができれば柱の真下にある状態と同じだとは考えないでほしいです。無理はしているのです。2階の柱の下に1階の柱がないなんて不自然に感じると思うのですが、土の中だと気にならなくなってしまう。軽い建物なら土が固いものだと思ってもいいかもしれませんが、重い建物にとって土はプリンや豆腐だと思ったほうがいい。
基礎梁が大きいから多少ズレても成立しているだけ。
既存建物の地下が解体できなかったり、既存杭を引き抜けなくて新設の杭を偏心させることもありますね。地下工作物は解体時に撤去するのが原則ですが、解体すると隣地崩壊の危険があったり、ヘタに既存杭を引き抜くとその部分の地盤が弱ってしまう場合など、残さざるを得ないこともあります。やむを得ない場合は不法投棄に当たらないとも聞きます。(日建連ガイドライン→https://www.nikkenren.com/kenchiku/pdf/underground_guidline.pdf)
そんなとき、新設の杭をどこに打ちましょうかという話です。
例えば、電車に立って乗るとき、みんな足を肩幅ぐらいに広げて立つと思うのです。つり革につかまるのは当然として、楽な姿勢をとると思うのです。電車が混んでたら少し足を閉じるのはやむをえないですが、本当はできるだけ足を広げていたいと思うでしょう。
「ほら、ホームに人がいる。乗ってくるぞ。つり革につかまってるんだから倒れないだろ、あらかじめもっと足を閉じろよ。」と言われたらちょっとムッとしてしまいます。
「あのー、これから宇都宮線から東海道線に直通運転で小田原まで行くんですが。一度決めたら足の位置うごかせないんですが。」と言い返したくなる。
いちばんいいように、現場を見て話し合って位置を決めたらいいと思っているだけなんですけどね。計算がOKならOKだと認識されていると話し合いもできないから、それが苦しい。
